Amazon Echo シリーズの発売開始は11/15か!?ついにやって来たスマートスピーカー戦国時代! Google Homeとの比較やラズパイへの拡張など。
Amazon Echoがやって来る!
Alexa!(アレクサ!)のかけ声でおなじみのAmazonのスマートスピーカー、
Amazon Echo シリーズの招待リクエストが始まりましたね!
これまでに世界で3000万台ほどが販売されているとのことですが、日本語には対応していなかったので対岸の火事でした。
が、しかし、ついに日本発売が決定!
今の所誰でもすぐに買えるという訳では無く、招待リクエストを送ってOKが来た人から"予約できる“とのことです。
※事前に在庫数量を調整したり、予約したけどいつまでも届かない!という顧客の不満を回避するうまい方法だなーと思います。
また、プライム会員として11/17までにリクエストすれば割引価格が適用されるそうです。
以下、用意された3種類のEchoの価格と割引後の値段です。
定価 | プライム会員価格 | |
Echo Plus | ¥17,980 | 特に無し? |
Echo | ¥11,980 | ¥7,980(¥4,000 Off) |
Echo Dot | ¥5,980 | ¥3,980(¥2,000 Off) |
どのEchoを買っても音楽聞き放題が付いてくるみたいです。
プラットフォームを取りに来てますね、Amazonさん。
さて、気になる日本発売日ですが、公式にはアナウンスされていません。
しかし、スマートフォンのAmazonアプリを開いて見ると、、、
なんと、発売予定日が2017年11月15日と表示されています!
もうすぐです。
ということで、プライムのお試しを開始して、招待リクエストを送っておきました。
そもそもスマートスピーカーとは?何ができるの?
とても話題になっているけれど、これって一体何なの?と思われている方もいらっしゃるかもしれません。
ザックリ言うと、
“音声認識ができて声で応答してくれる(操作できる)機能を持ったスピーカー“です。
では、EchoとAlexaは何が違うの?という素朴な疑問。
よくよく調べてみると、
Alexa は音声アシスタント(音声認識をして受け答えをするプログラム、AI部分)で、
Echo は音声アシスタント機能に接続するための入出力装置(スマートスピーカー)です。
これまでのモノと何が違うのか?と言うと、一番の違いは、従来はパソコンやスマートフォンの画面を見ながら操作していたのが、スマートスピーカーに話しかけるだけで操作ができる、より自然なインターフェースで(日常生活に自然に溶け込むように)情報にアクセスし機器を操作できるようになる(と、期待されている)ことです。
例えば、
- テレビをオンにして!
- 今日の天気は?
- スペシャルミックスピザを1枚注文!
- 次の予定は何?
などとスマートスピーカーに話しかけると、それに音声で答えて、実際にアクションを起こしてくれるのです。
そうです、攻殻機動隊やアイアンマンで描かれていたAIアシスタント(タチコマとかジャービス)と生活する世界が目前に迫っているのです!
音声アシスタントは他にもあります。
- Googleアシスタント、
- Siri(Apple)、
- Cortana(Microsoft)、
- Clova(LINE)
スマートフォンではおなじみですね!(Hey, Siri!、OK, Google! などなど)
(※音声認識に限ってしまえば、IBMのWatsonや、このサイトでも紹介した Juiusも含まれます。)
スマートスピーカーは数年前に出てきてアメリカで大ブレイクしましたが、日本語未対応でした。そのような中、
日本語対応の先陣を切ったのが LINEの「Clova WAVE」、10月5日発売。
速攻で手を打ってきた Googleの「Google Home (Mini)」、10月6日発売。
そして、今回Amazon Echoシリーズの発売(予定)です。
上記のアシスタントはCloud上のAIにユーザーの発話情報を送っているので、データが集まれば集まるほど賢くなっていきます。なので、他社に先駆けてプラットフォームを構築したモノがより早く進化するという、まさに戦国時代の幕開けです。
(日本企業は完全においてけぼりな感じで悲しい。。。)
Amazon Echo vs. Google Home mini
スマートスピーカーの2大巨頭(と思われる)Amazon EchoとGoogle Home miniですが、米Gizmodoが「Echo DotとGoogle Home Miniのどちらがちゃんと使えるのか」、実際に3つのタスクを与えて対決させていました!
結果は「Google Home Mini」の勝利。
詳細は動画を見てもらうとわかるのですが、現時点では世界の情報を握るGoogleの方が認識精度が高く実用的なようです。
但し、Echoに搭載されたAlexaは、「Alexa Skills Kit」というものが提供されており、特定の機能を持ったアプリケーションをユーザーが定義して追加・公開することができます。カスタマイズして色々なモノにつなげたいという観点では、Amazonが一歩先を行っているように思います。
スマートスピーカーの恩恵を受けるために必要なモノ
スマートスピーカーの恩恵を受けるためには、少なくとも以下の3つのモノ(環境)が必要です。
- スマートスピーカー
- 無線LAN環境(インターネットに接続)
- 対応したデバイス
対応したデバイスについてざっと調べたところ、家電やスマートホームでの利用がとても進んでいる印象です。
- フィリップスのWi-Fi内蔵LED照明「Hue」
- スマートホームサービス
- KDDIの「au HOME」
- イッツ・コミュニケーションズの「インテリジェントホーム」、
- 大和ハウスの「ダイワハウス」
- IFTTT(もはや、これでなんでもできる)
- ロボット掃除機「ルンバ」
- スマートコンセント GMYLE
- スマートロック Qrio Smart Lock
日本においてはAmazon Echoの影響力(期待値)がかなり大きいようで、Echoのアナウンスに対してなんと40件ものプレスリリースが公開されていました。※ロボスタさんの記事より。
この辺りをきっちり取り込んでくる日本企業はさすがだなぁーと感心させられます。(根本的には、参入しやすいようにサービスを公開しているAmazonの戦略が凄いのですけど)
Alexa(Echo)の仕組みと対応デバイスを作るまで
基本的なAlexa(Echo)の応答の流れは次の通りです。
【ユーザー】発話
↓
【Echo】音声データをCloudに送信
↓
【AlexaなどCloud上のプログラムで解析】応答音声を作成して返送
↓
【Echo】音声を再生する
以下の2サイトがとても分かり易く参考になります。
Amazonは、この肝となるAlexaの音声認識など一連のサービスをSDKやAPIとして公開しているので、自前のハードウェアに組み込んで使う事ができます。
そして、もちろんラズベリーパイに搭載することで任意の機器を制御することもできてしまいます!
Amazon Echo+ラズパイ+赤外線リモコンを用い、Alexaの音声認識を使って照明をコントロールされている様子を速攻で公開されている方もいらっしゃいました。
Amazon Echoとラズパイで、音声で照明をon/offする | Qiita
ポイントはNode-RED Alexa Home Skill Bridgeを使っている所です。
シンプルな受け答えなら、ラズベリーパイでもできる。
Amazon Skillsでは、予め規定した特定の言葉に対してどのような応答を返すかを開発者が記述していきます。
これから考えると、「○○の電気をつけて」とか、「今日の天気は?」といったような簡単な受け答えで済むものは、以前ラズベリーパイでテストした日本語音声認識エンジン「Julius」と日本語音声合成システム「Open JTalk」を使えば実現できそうです。
まとめ
Amazon Echo シリーズの仕組みや他のスマートスピーカーとの違いを調べることで、ラズベリーパイでも実装できる道が開かれていることがわかりました。
ちょっと前までSFの世界だったものが、今や生活のすぐそばにまで来ていますね!
スマートスピーカーが手に入ったら、ラズパイと一緒に色々と遊んでみたいと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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