iPhoneのバッテリー交換を年内に予約する最後の手段「配送修理」と体験記

まず結論から、「年内にバッテリー交換を予約する最後の手段は「配送修理」の選択」です。
本記事では、手持ちのiPhoneで実際に修理交換を行った際のやり方苦労したことなども紹介します。

バッテリー交換の予約方法

Appleが発表したバッテリー交換プログラムにより、対象のiPhoneは2018年中であれば通常よりかなり安くバッテリー交換を行う事ができます。ただし年末で大変混み合っているため「店舗への持ち込み修理は絶望的」です。「予約が全然とれない」といった嘆きもあちこちから聞こえてきます。

地域や日時によっては、もしかすると「持ち込み修理」ができるかもしれません。Appleも推奨しているので先に確認しておくと良いです。 私の地域でも1店舗1枠だけ持ち込み可能でした。

はじめに気をつけたいこと

  • 修理中5営業日〜10営業日以上、iPhoneが使えません!これは思っていたより相当きつかった(^_^;)
  • DoCoMoショップiPhoneの代替機は無い!手元に代わりとなるデバイスはあるか?私は昔のiPhoneを引っぱり出してきてしのぎました。
  • 追加費用に注意! 水濡れや画面破損などがあると、それらの修理費用が追加になってしまいます!
  • バックアップをしっかりとる。iTunesでのフルバックアップはそこそこ時間がかかるので前もって準備を。
  • 認証アプリ(Google Authenticator)や、LINEのバックアップも忘れずに。

詳しくは後半の体験記に書いていますので、参考になれば嬉しいです。

「配送修理」を予約してみよう

Apple公式の「iPhoneのバッテリー交換」のページにアクセスします。

バッテリーの交換を申し込む」というボタンをクリックすると「Apple サポートへのお問い合わせ」のページが開きます。

iPhone のバッテリー交換が必要ですか?」と書かれた所の下に各種サポート方法が表示されるので、右下の方にある「配送修理」を選択します。

出典: Apple サポート

Apple ID を入力して進みます。あとは画面の指示に従ってください。
対象デバイスの選択、支払い方法の選択、日時の指定などを行えば完了です。

「持ち込み修理」で予約する場合

配送修理と同様に「Apple サポートへのお問い合わせ」ページを開き、「持ち込み修理」を選択します。
Apple 銀座/渋谷だけでなく、カメラのキタムラなど「正規サービスプロバイダ」を検索できます。
郵便番号や住所などから近くの店舗を探すことができます。

ここで運良く予約枠が見つかったら、配送修理より早くバッテリー交換ができる可能性があるので、先にこちらを探してみるのも手です。

修理費用の比較(2018年内 vs 2019年1月1日〜)

Apple 製品限定保証または AppleCare+ の保証対象の場合は0円で、特に加入していない場合は「保証対象外」としてiPhone SE, 6, 6s, 6s Plus, 7, 7 Plus, 8, X は3,200 円になります。私の場合は「iPhone 6s Plus」だったので、通常8800円かかる所が3200円(5600円安い!)でできてしまいました。

年明2019年1月1日以降は価格が改定されて5400円になるので、下記のメリット・デメリット&体験記も併せてみなさまの参考になればと思います。特に修理の間iPhoneを使えない日が長く続くので、それに耐えられるかどうかよく検討してください。

「配送修理」vs 「持ち込み修理」それぞれのメリット・デメリット

 「配送修理」と「持ち込み修理」それぞれのメリット・デメリットを比較してみました。

 配送持ち込み
メリット近隣店舗の空き状況とは関係なく予約できる。
近くに店舗が無くても自宅に配送業者が引き取りに来てくれる。
早ければ数時間で修理が完了する。
※現在は5営業日となっています。
デメリット修理期間が10営業日(実質2週間以上)となる。
夕方配送業者が引き取りに来てくれるまで自宅で待機する必要がある。
近隣店舗に空きが無ければそもそも予約できない。
店舗に行く時間や交通費がかかる。

実録!iPhoneのバッテリー交換に出してみた(体験記)

バッテリー交換日記

第1日目

  年末にさしかかった11月末。2年以上使ってきた愛機iPhone 6s Plusも電池の持ちがイマイチになってきたので、そういや安く交換できるんだったな、と思い出して予約画面を開いてみたら、

「ない!予約枠が全く無いよ!」

IT Mediaさんでも、かけこみで枠が取れない!なんて記事も出ていて焦る!
わずかな情報を頼りに、とりあえず「Appleサポート」に電話を予約する。当日は予約できなかったので翌日の午後に予約確保。

第2日目

次の日電話がかかってきたので聞いてみると「近隣店舗の空きが無い状態です」と告げられる。そこで「配送修理」を進められることに。その時点で約10日(9営業日)かかるとのことで、悩みつつも配送修理を希望して、翌日の夕方集荷を予約。予約完了のお知らせと、引渡までに実施する事が記載されたメールが届く。

その日の夜、iPhoneをUSBでmacにつなぎ、iTunesでフルバックアップを実行。
LINEをPCで見えるように設定した後、昔使っていたiPhone 5sを引っ張り出してきて Google Authenticator に登録していた内容と同じ物を登録。2段階認証できなくなったらまずいですからね!
設定から「iPhoneを探す」の登録を解除。
SIMを抜き取り、5sに突っ込んで無事に使える事を確認。
修理に出すiPhone 6s Plus のケース、画面保護フィルムを全て外してむき身のiPhoneへ。

第3日目

翌日の夕方「ヤマト運輸」の方が引き取りにきて、むき身のiPhoneを託す。
「落とさないで!!」と心の中で叫びながら。

第5日目

2日ほどたって、ヤマトのの荷物問い合わせでADSC支点に到着となった。まずはひと安心。
あと心配なのは他の不具合があって追加料金が発生しないかどうかだ。

第6日目

さて、追加料金とか発生してないだろうな、と思いつつAppleの修理状況確認ページを開くと、、
空き箱を配送中です」との表示が。
えっ!?届いてないことになってるの?
時間遅れがあるのかな?と思いつつしばらく様子を見ることに。

第8日目

まだ空き箱配送中のままだ。。。心配すぎたので、Appleに電話サポートを予約。

第9日目

Appleから電話がかかってきた。様子を尋ねると「到着はしているが大変混み合っていて受付が遅れている」とのこと。待つしか無いとのことで諦める。それにしてもiPhoneがなくて不便すぎる。。。5sはさすがに遅いし画面が小さすぎる。
そう言えばDoCoMoに毎月補償金払ってたなーと思ってWebサイトを確認すると「代替機貸出サービス」と書いてあるのを発見。早速近くのDoCoMoショップに来店予約。とても込んでいて予約できたのは3日後のお昼休みの時間。

第12日目

DoCoMoショップで受付を済ませ、待つこと15分。カウンターでお貸し出しの手続きを〜、、で出てきたのは古めのAndroid端末。「代替機の貸し出しはAndroidだけで、iPhoneの代替機はございません

なにーーーっ!予約して時間使ってきたのにiPhoneが無いとな。。。DoCoMoのWebサイトにはそんこと書いてなかったんですよ。。無駄な時間を使ってしまったと思いながらお店を後にする。

修理状況は変わらず「箱の配送中」。。。

第14日目

ふと修理状況を見ると「診断中」に変わっている。おお!やっと始まった!

第16日目

お昼過ぎに修理完了のお知らせが!ついに終わった!
特に追加の費用も無く終了した模様。

第17日目

バッテリー交換が完了したiPhone 6s Plusが到着!
実に長かった!

年内のバッテリー交換はお得か?

思っていた以上に大変だったバッテリー交換。一番きつかったのは「普段使っているiPhoneが使えない時間が長かった」こと。改めて、どれだけ日常生活に溶け込んで、重要な役割を果たしている(依存している)かがわかりました。

年末にさしかかり駆け込みラッシュと思われる今、かなり時間がかかることが予想されます。
年明けになれば5600円になりますが、長い時間待って差額の2200円分の価値があるか一考の余地有りです。

17日間いつものiPhoneが使えなかったのは相当不便でした。
年末年始でお休みが増えるので、実質使えない期間はもっと延びると思います。

ほとぼりがさめた年明けにするのも1つの選択肢だと思います。

まとめ: バッテリー交換は配送修理で年内に予約できるが、修理に相当時間がかかることを覚悟しよう

Appleのバッテリー交換プログラムで年内に間に合わせるための最後の手段として、配送修理の方法を紹介し、メリット・デメリット、体験記を記しました。年末年始のイベントが多い時期に普段のiPhoneが使えなくても大丈夫か、差額分の価値があるか、検討する参考材料になりましたら幸いです。

※この方法で確実に予約できるとは限りません。状況は常に変わってくると思いますので、Appleの公式情報を元にご自身の判断でお願いします。